NTラシャ(白)210kgで印刷したショップカードです。
分厚くがっしりとして、手触りはやや粗めです。
色味はバニラのアイスクリームみたいな
うっすらクリーム色。
夕暮まで外で遊んで家に帰ってきた
白い猫みたいに、少し表面はワイルドですが
気品と堂々たる落着きを兼ね備えた紙です。
紙の表面をそっとなでると
ざらざら・・・
ずわずわ・・・
と、均等なリズムで
ゆかしい肌触り。
昔懐かしい日本の家の
ふすまの様。
羅紗(ラシャ)は毛織物の意味ですが
NTラシャは調べると「毛羽立つ画用紙の様」と書かれていますが
実際に触ってみるとそこまで毛羽立っているわけではありません。
紙の表面が紙そのものの
ざらついた感触。
それゆえ色ががべったりとはのらずに
かすれたような風情が醸し出されるのです。
表面はざらついていますが
QRコードを印刷でき、読み取ることもできます。
がっしりした紙厚は安定感があるので
ショップカードだけでなく、
ポストカード型のDMや、レストランのメニュー等も
印刷しました。
紙の手ざわりは
太陽の光を吸いこんだ
あたたかな樹の肌、
目と肌から波のように伝わってくる
かすかな振動にめまいがする。
例え将来、紙がすべて電子で置きかえられるようになっても
この手ざわりとぬくもりは永遠に人の心を魅了し続ける。
私はきっと、そうだと思います。