この前プリアラ3Fで作業していたときに
やたらラジオからウキャーウキャーと
人間が叫び声をあげているのが聴こえてきて
何の曲か調べたら、イルヴィスという人の歌う
The Fox(ザ・フォックス)という題名のれっきとした歌でした。
(The Fox は「きつね」という意味です。)
YouTubeでPVを見て、派手に笑ってしまいました。
歌の歌詞は、ふと思いついた素朴な疑問。
『What Does the Fox say?』(きつねって何て鳴くんだろう?)
私は普通に「コンコン、じゃないの?」と思ったのですが
歌の中で狐の着ぐるみを着た男の人が歌う『きつねの声』は
そんなバカなと思うぐらいきゃっきゃしており、アヒーアヘーはないでしょ、さすがにと
とにかくPVを見るたびに腹をよじって笑います。
もしきつねがこのPVを見たらいったい、何て言うでしょうか?
キツネは鼠(ねずみ)を追いかける、ということで
今回もまた若干ムリヤリですが
テーマは色上質 銀鼠(ぎんねず)。
銀鼠は紙の色の名前で、ぎんねずみ、ではなく『ぎんねず』と読みます。
ちなみに英語の色名はSilver Gray(シルバーグレー)です。
何てそのまんまなのでしょう。
色の名前はロマンチック!
覚えているのは勿忘草(わすれなぐさ)色の名前の由来です。
本当か嘘かわかりませんが、あの花が欲しい、という恋人のために
川を渡ってその花を摘みに行って二度と戻ってこなかった騎士の
悲しい物語があるのだそうです。
ドイツ語ではこの涙のような
淡い水色の事をフェイガスマインニヒト(忘れないで私のことを)
と本当に言うらしいです。
渋すぎる灰色の紙ですが、この渋い色こそは日本の伝統色。
江戸時代には贅沢が禁じられ、その反動かやたら渋い色が流行ったそうです。
なにぶん昔のことなので実際のところは分かりませんが
たぶん禁じられると昔の人も、かえってなにくそという意地がわいたのかもしれません。
地味で目立たない渋い色にこそ物言わぬ美しさを見出し
それをしみじみと深く愛する、やわらかな和のこころですね。
もともと灰色は縁起が悪そうなイメージがあったのを
呼び方を『鼠色』にすればまだマシではと誰かが言い出したらしく
目立たない質素な色味こそが『いい感じ』なのだとばかりに
鼠色にも紺鼠、小町鼠(カワユイ!)、玉子鼠(おいしそう)、利休鼠(・・・?)
藍鼠、藤鼠、茶鼠・・・・・『四十八茶鼠』と言われるくらいに
わんさかと様々な鼠色が生まれたそうです。
色上質とは、色のついた紙のことです。
色上質『銀鼠』は両面が灰色の紙になっていますが
このようにカラーや写真も印刷できます。
まるでニューヨークのアーティストが撮影した写真集みたい!
やはり灰色は見るだけで静かに落ち着きます。
写真をモノクロ、黒一色だけをつかって印刷できます。
銀鼠の紙に猫とは、何とも・・・
プリントアラモードのオンデマンド印刷では
CMYKのシアン(青)、マゼンタ(濃いピンク)、イエロー(黄色)、ブラック(黒)の
4色の掛け合わせで印刷することで、限りなくたくさんの色味を表現することができます。
ただし、きらきらの金色や銀色、メタルカラーや蛍光色のショッキングピンクを
印刷で出そうとすると、この4色の掛け合わせでは再現できません。
これらの色は特色、といって特別なインクをつかって印刷します。
4色のうち黒のみの一色を使って印刷することをモノクロ印刷といいますが
例えば4色のうち黒とシアン(青)だけを使って印刷することもできます。
これを2色印刷といいます。
もともとカラーのデータでも
印刷の設定によって、4色のうち、2色だけを使って
印刷するのも可能です。
こうして印刷してみると
色が何から構成されているのかわかります。
2色でも1色でもコストは同じですので
2色だけ使って効果的なデザインをするのは、とてもいい方法です!
11月になり、外に出るとう~さぶという感じですので
皆様お体にはくれぐれも気をつけてくださいね!